マッキントッシュのコート

イギリスの化学者である「チャールズ・マッキントッシュ」は、織物の染色工場を営んでいた父の死後、当時のガス工場から出る廃棄物の再利用を検討しました。さまざまな試行錯誤の末、「コールタール」がゴムを溶かすことを発見し、それを利用して薄いゴムのシートを作り、それを布に張り合わせることで全く新しい防水生地を作り出したのです。1823年には、特許を取得したものの、当時は、この生地は非常に重く、主に軍事用品に使われていました。マッキントッシュの死後、「トーマス・ハンコック」が後を引き継ぎ、「バルカナイト」という特殊なゴムの手法を発見しました。バルカナイトを使用した防水布は、「マッキントッシュクロス」と呼ばれ、マッキントッシュのコートにも使用され、それまで温度によってゴムが変質していた欠点が大きく改良され、軍事用だけではなく、ファッション界でも受け入れられるようになりました。その後は、皮革に張り合わせることで靴やバッグなどにも活用されるようになったということです。

マッキントッシュの定番コート

マッキントッシュのコートは、防水性の高い「マッキントッシュクロス」と呼ばれるマッキントッシュを代表する独自の素材を使用しており、何度も改良を重ねて作り出された快適な着心地と機能性を兼ね備えています。「マッキントッシュクロス」は、表と裏の2枚の布の間に天然のゴムを挟んで圧縮したものです。この生地を贅沢に使った、定番のモデル「DUNCAN」は、ステンカラーコートの元祖ともいわれており、スーツの上からでもフィットし、春先はもちろん、梅雨時のレインコート代わりにもなる優れものです。ボタンには1つ1つにマッキントッシュのロゴが掘り込まれており、トップまであるステンカラーの比翼タイプになっています。全体的には、Aラインになっており、通気性もよく、着心地は非常によいということです。外見の落ち着いたブラックとは対象的に、鮮やかな裏地のカラーが非常にスタイリッシュでおしゃれです。しっかりと雨をはじくのはもちろんですが、着れば着るほど深い味わいが出てくるところがよいですね。

マッキントッシュのキルティングジャケット

マッキントッシュは、ゴム引きコートとして非常に有名ですが、現在では、キルティングジャケットなども手がけており、幅広く展開しています。キルティングジャケットは、キルティングステッチで飾られたポリエステル素材の中綿入りで非常に軽いところが特徴です。薄手ですが、防寒性に優れており、ジャケットですが、ショートコートとしても十分着られます。シンプルなデザインなので、カジュアルにもスーツなどの上からでもあわせやすく、1枚持っていると非常に重宝すると思われます。マッキントッシュのキルティングは、ステッチが格子状に施されているところが特徴であり、マッキントッシュの強いこだわりが感じられます。お尻がちょうど隠れる丈が着やすい上、裏地には長めの毛足がつけられているので、寒い日でもコートの代わりに着られるジャケットとして人気があります。細部まで丁寧に加工されているので、長く愛用できるのはもちろん、着れば着るほど程よい風合いが出てきます。

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